Ｑいましょう。

疼く指　摺り抜ける幻

Ｑいましょう。

約束を　葬儀はまだ終わらない

誰しもみな心の中に

自分の世界を　抱えているでしょう

ちいさなその世界にも

星はきらめく　風はささやく

そして　Ｑうの

――謎に憧れた少女の心は

どれほど世界を素敵にしたでしょう？

そのなにもかも　知りたいと願うのは

ただ飢えにも似たなにかなの？

Ｑいましょう。

その心　示された絶望

Ｑいましょう。

その心　秘められた切望

世界はきっと無限の中に

その真実さえひとつでないのなら

貴女が遺した謎も

生き続けると　信じているの

そうよ今こそ　謳うのよ

――謎に囚われた少女の心が

今もどこかに残されているのね？

或いは答えもないかもしれないけど

苦しむことを愛していいの？

未知なるものはムゲンに

人もモノも心も　謎となって

ならば己に囁く真実

数多の物語は　今も彼方

己の心植わるなら

いつしか芽吹けよ幻想の花

心に根付いた数多の謎たちよ

いつかお前たちも死ぬときが来る

そこに哀切を　そしてまた幻想を

そして新たな種を植えて

――謎に奪われた少女の心で

貴女を謎にしてしまってもいいの？

だけどどうして。なぜ愛することだけを

まだわたしは止められないの？

――それもまた一つの謎でしょう。

――でしょう？